美容師業界は厳しい
美容師業界は見た目の華やかさとは裏腹に、非常に厳しい業界としても知られています。
風のうわさで聞いた美容師の現実について紹介します。
定年と年収について
美容師業界に勤めている男性の方の割合は、20歳から34歳までが約9割となっており、その後35歳以上になると1割弱、40歳以上になるとそれ以下の割合だとのことです。
美容師の年収は30代後半の方でも平均すると400万円代となっており、全世代における平均年収は男女共に300万円に満たないといった非常に厳しい数字となっているのです。
男性美容師の転機は40歳からとも言われており、この時点で廃業あるいは独立開業をするかの選択を迫られることとなるのです。
もちろん独立開業するにはかなりの資金が必要となりますし、従業員を雇うことを考えると更に資金が必要となります。
よほどのスキルを持ち、資金を用意できる人でなければこの年齢を超えると美容師としてやっていくのは困難だと思われます。
美容師の現実
美容室の数は非常に多いです。
その数は何と22万店とも言われており、全国の主要なコンビニを全て合わせた数の4倍です。
当然価格競争も厳しくなっていますし、質の悪い美容室では閑古鳥が鳴いており営業自体を続けることも難しいのが現実とされています。
競争のひとつとして1000円カットというものがあります。
本格的なところでは3000円以上することが当たり前ですが、カットのみでこの金額に抑えることにより顧客を増やそうという戦略です。
こうした戦略があっても利益を得るためには数をこなさなくてはならない場合が多く、そうした意味でも美容師業界は厳しい現実があると言えます。
事実、美容師から転職する人も多いです。
こうした人たちは、最終的には美容師とは全くかけ離れた別の仕事を選んでいることが多く、どれだけ長く美容師としての仕事をしていくことが難しいかが分かります。
あくまでも前向きに
仮にこのような現実があるとしても、美容師は人々の美しさを支えるとても大切な仕事です。
髪の毛は伸び続けていくものですし、それを美しく整えることが美容師なのです。
40歳になったら定年もしくは開業を迫られるのならば開業して美容師を続ければいいでしょうし、価格競争に迫られないような魅力的なサービスを展開すればお客さんもついてくれると思っています。
いずれにせよ、やることを定めてその目標に対して努力をしていくことは間違いではないはずです。
悲観的な事実ばかりが目に映るわけですが、こうした状況の中でもきちんと利益を出して営業している美容室がある限り、決して希望を捨てる必要はないと思っています。
美容師としてこれからも経験を積み、スキルを磨いていくことで来るべき将来に備えていこうと思います。